• 厚岸町

愛媛から来た心優しい牧場主

FARMERS' QUOTE

酪農家の言葉

今はどの仕事をとってもひとつひとつが楽しくてしょうがない。

兵頭牧場代表

兵頭 剛

兵頭剛 1988年 愛媛県西予市生まれ 大阪の美容学校を卒業後、美容師として働く。 美容師の仕事に楽しさを感じつつも、以前から描いていた日本一周の旅への思いを忘れられず、仕事を辞めて自転車の旅に出る。 その旅で北海道に入り、ボランティアバイトを探していた中、たまたま浜中での酪農スタッフ募集を見つける。千歳に自転車を置いて汽車で浜中町へ。5月までスタッフとして働いた。その後千歳に戻り自転車の旅を再開。しかし、この時にはすでに北海道へ戻って酪農を志そうと決めていた。 幼少の頃まで、愛媛の自宅では牧場を経営していたが、その頃はまさか自分が牧場主になるとは夢にも思っていなかった。 現在飼育頭数:50頭 草地面積:45ヘクタール 従業員数:3人

Question.1

牧場を経営するにあたっての思いを聞かせてください。

とにかく仕事は楽しくやる!シンプルにシンプルに、酪農という仕事を楽しむことが一番! 牧場を大きくしたいという思いもありますが、とりあえず今の牛舎でやれるだけやってみようと。限界が見えたら次のステップを考えようと思っています。今は本当に楽しんで仕事をしているので、正直先のことはあまり考えられないんですよ。なかでも一番好きな作業が牛への餌やりです。えさを食べてくれてる光景を見ていると、なんとも言えない幸せな気持ちになります。

実は幼少の頃、実家が酪農だったんですよ。その頃はまさか自分が将来酪農に関わるとは思ってもみなかったですね。近所にかっこいい美容師のお兄さんがいて、ずっと美容師に憧れてましたから。

Question.2

日本一周の旅で北海道を後にしたとき、戻ってこようと思われたのはなぜですか?

北海道に戻るなら酪農しかないな、と。ボランティアバイトを通じて酪農の楽しさは理解していました。美容師の仕事も確かに楽しかったんですが、今さら戻っても下はどんどん育っているし、一からやり直すには年齢的なハンデが気になって。中でも一番の決め手は、浜中の研修牧場のポスターに「社長になれます」と書いてあったのを目にして、これだ!と思いました(笑) その他にも、スノーモービルなど北海道の冬の遊びが楽しくて!温暖な気候である愛媛の出身ですが、北海道の寒さはまったく苦にならなかったですね。

父もその昔、まだ道路が舗装される前に自転車で九州を一周しているんです。美容師の仕事も楽しくて生きがいは感じてましたが、旅に出るなら今しかないと直感し、思い切って退職しました。

Question.3

これから新規就農や酪農の仕事を考えている方たちにアドバイスがあれば教えてください。

悩む時間があるなら、とりあえずやってみればいい。やってみて、ダメなら辞めたらいい。今は研修牧場というものがあるので、そこで研修してみて自分の向き不向きを確認できると思います。人生は一度きりです。 ただし、35歳くらいから始めたとしても何も遅くはないですよ。一歩踏み出せなかったとしても、その年齢くらいまでは他にやりたいことをやって、それから就農してもまったく問題ないと思います。とにかく、考える前にやってみましょう。

気軽に飲みに行ける場所には車でいかなければならないという不便さを感じたりもしますが、今は近くの酪農仲間たちと集まって飲むのが楽しいですね。周りの人たちはとにかくいい人ばかり。この土地に来たときには歓迎会をしてくれ、牛が入ったときにお祝い、初めて牛乳を出荷したときにもお祝いしてくれて(笑)。