• 厚岸町

アメリカでの経験が今の自分に生きている。

FARMERS' QUOTE

酪農家の言葉

自分にとって酪農とは仕事であって、趣味であって、仲間と交流できるところ。

米澤牧場代表

米澤佳洋

1980年生まれ。三代目牧場主。 高校在学中、開校以来始めてとなるアメリカの農場での住み込み研修を行う。その時の経験が酪農業に進む原点となる。積極的に研修生の受け入れも行い、酪農の楽しさを伝えている。現在建設中の新牛舎にはロボット搾乳機を導入予定。 飼育頭数:約206頭 草地面積:約160ヘクタール

Question.1

ご実家の農業を継ごうと思われたのは何故ですか?

最初は実家を継げば就職活動をしなくても済むかな、くらいにしか考えていなかったんですが、高校在学中に当時の校長先生の紹介でアメリカの牧場に研修に行くことになったんですよね。 その研修で牧場主さんの牛に対する思いやりが日本とは全然違うことを知り、衝撃を受けて。研修した牧場は全頭に名前をつけて、最初から最期までちゃんと看取るんですよ。うちの牧場でも牛に名前はついていたんですが、呼ぶときは番号だったんですよね。そういうちょっとした違いにも牛に対しての愛情をすごく感じて、日本に帰ったらこういう酪農をするんだと決意しました。ちなみに、僕から始まったアメリカ研修の制度は母校で今でも続いているそうですよ。僕が幕開けだったんです。

サンフランシスコでチケットだけ渡されて、三日かけて一人で東海岸まで行ったんです。本当に怖かったですよ。研修先のウィスコンシン州の農場は、夜の9時半くらいからやっと暗くなるんです。だから朝4時半から仕事を始めて暗くなるまでずっと働きました。

Question.2

米澤さんの仕事をする上でのこだわりを教えてください。

どの仕事も手を抜かないことです。時間がかかってもいいからひとつひとつの仕事を確実にやり遂げることが大事だと思っています。従業員を急かしたりすることも一度もないですし、早く終わらせることがすごいとも思わないです。牛床掃除ひとつとっても確実さでは誰にも負けない自信はありますね。逆に「社長、仕事おそいですよ」と思われてるかもしれない(笑)。 反面、夜にまで及ぶような仕事の仕方はしたくないんです。夜の時間を確保しなければどこにも行けないし、家族と過ごす暇もなくなってしまいます。一見相反する二つの事柄ですが、この両立が自分の仕事へのこだわりです。

やってて嫌だと思う仕事は何も無いです。もちろん、面倒だなぁと思う仕事はありますが、嫌いな仕事は本当にひとつも無いですね。

Question.3

米澤さんは研修生の受け入れもされているそうですが、最終的にどのような人材を求めてらっしゃいますか?

どんな人でもいいです(笑)。教える方がちゃんと教えれば、教わる方も目に見えてだんだん出来るようになるんですよね。短期研修の子にはどれか一頭気に入った牛を見つけたらいいよって言うんです。そうすると必ずその牛と記念撮影をして帰るんですよね。それを見返したときに思い出して何かのきっかけになってくれればいいなと思って。以前来てくれた子たちとはいまだに連絡を取り合っていて、遊びに来てくれたりもする。そういうのが後々うちにとってプラスに動けばいいなと思います。だから積極的に受け入れてるんですよ。

経営者の視点から見ると、酪農の経営者同士って「仲間」という感覚がすごく強いです。積極的に情報交換をしながら一緒に頑張っていく「仲間」なんです。